3.11 東日本大震災のあの日を前に
市内各所で災害についての講演会が
実施されています。
今回、クリニックの道をはさんで
お向かいに2022年4月にオープンした
仙台長町未来共創センターで3月6日
から13日まで開催された講演会の中
で、「災害時の医療体制」と題して
お話をさせていただく機会があり
ました。
同センターは、平常時はオフィス
ビルですが非常時は太陽光や自家
発電、食料や水の備蓄などの機能を
備え、帰宅困難者の一時滞在施設と
しても役立つ機能を備えた
「リバーシブルビル」です。
このビルの2階で、阪神・淡路
大震災を機に急性期の医療を担う
医療チームDMATが組織されたこと
や、ヘリを使っての災害地域からの
患者さんの輸送システム、医師会
相互の支援協定など、さまざまな
取り組みが行われた中で発生した
東日本大震災について、当時の経験
も交えて、病院、医師会かかりつけ
医、それぞれの状況についてお話し、
これから必要な取り組みについても
お話しました。
阪神・淡路と異なっていたのは、
外傷患者さんよりも、津波から逃れ
て命が助かったにも関わらず肺炎や
低体温などで亡くなられた患者さん
が多かったことでした。避難所の
状況の把握や避難中の衛生管理、
感染対策の重要性があると感じ
ました。
今回の講演会の中では、災害時の
物流についてや、消防局の対応、
東北大学災害科学国際研究所の先生
方による長町ー利府断層についての
お話や災害時の備えについてのお話
など興味深い内容がいろいろあり
ました。
今回発表の準備をしていて改めて
日頃からの準備や訓練の大切さを
実感しました。
コメント